使いっぱなしで軽量コンパクトのアンプがほしくなり設計しました。

安価な1626とWE-349Aが切り替えられるようにする。
具体的には次のようになる。

シャシは ONLIFE UM-10MKⅡの物を使用。
ヒーターを6、6.3、12.6Vに切り替え。
入力はダイレクトとUTC-A18の切り替え。
初段はローノイズ、高音質のGE6072のSRPPで終段とは直結とする。
終段は定電流化、基準抵抗は外部で取り替え可能とする。
発熱の多いバイアス抵抗は外部に設置取り替え可能とする。
電源はチョークを取り付けFETの発熱を少なくする。
ケミコンは一切使わない。

ONLIFE オンライフ UM-10MkⅡ

1970年代の製品で80年ごろ名古屋のオーディオshopで2台¥45000位で中古を買いました。
詳細は解らなかったのですが、マリックのトランスとシャシが絶妙にバランスしていて一目見て気に入りました。
2A3ppで少しハムがあり、音質は調整不良か?当時所有のLUX SQ-606、自作WE300B-Sに解像力が劣り、オブジェに。
WE-555Wを買う資金調達のため近くのオーディオshopに委託したところ結構な値段で売れました。
その後名古屋のアメ横で、メーカーが製造終了時に放出した、このシャシを見つけ、懐かしく思い買い求めたものです。

真鍮板にクロームメッキ、経年劣化でメッキの薄い所の艶が無くなっている、ロゴや球の印刷が所々落ちている。
鉄板にメッキした物は哀れな最後でどうしょうもないが、真鍮板にメッキは時代が付いて良い。
加工されている穴にぴったりの端子盤、他を揃えるのに苦労した。シャシが36㎜と薄く市販のスイッチはデザイン的に合わず、グインテージ品を調達。

ヒーターはロータリスイッチで 6、6.3、12.6Vに切り替えられるようにした。
ハムバランサーの穴を流用する。

入力はダイレクトとUTC-A18の切り替、入力感度切り替えSWの穴をそのまま流用。
UTC-A18はインターステージトランスの跡に取り付ける、ボリュームは東京光音製。

電源トランス類はノグチ、OPTはタンゴFE-20-14S 1626用としては最高級の選定、元の位置に取り付け。
縦型ケミコンはポリプロRUZ47μ×2に変更シャシ中へ。

元の位置には定電流動作のための出力コンデンサー、RUZ47μ×2を取り付け。

真空管は6072と1626/349A各1本、MT、USソケットが各1個余る。
デザイン上余った、MTソケットには6072より背の低い球をダミーとして挿す。
もう1個のUSソケットには定電流LM-317の基準抵抗、バイアス抵抗、電流監視用LEDを基盤化してUSプラグに取り付ける。
真空管の種類により、抜きかえて動作条件を変える、中を開けなくても良い。
シールドケース内に収まるように基盤を制作。
シールドケースも25本入1箱買ってある、なぜこんなもの纏めて買ったのだろう?今では貴重品のようだが。

シャシには通気口の穴が開いているが、発熱部を外に出し不要、埃対策上不織布で蓋をした。

回路的にはSRPP直結、NO NFBで目新しいところが無いので省略。
WE349Aは定電流動作、出力コンデンサはケミコンでなくフイルムのRUZ47μx2に富士通スチコンをパラっています。

現在はテレビ専用でコーネッタ(by,ALTEC)を心地よく駆動しています。