ポリカ波板からの取り換え

ポリカも20年も使うと限界です。
昨年の台風でカーポートの屋根が破損しました。

他の小屋はステンレス小波で葺いているので劣化が無い。
その小屋は1985頃に葺き替え、ノーメンテナス状態です。
板はsus304のカラータイプです。

パッキンが無くなって所々雨漏りがします。
その対策も含めて検討しました。

先ずはコスト計算と

以前購入した金物店に電話
「この電話は使用されていません」・・・?
行ってみたが廃業で更地になってました。
近くの数軒金物店に問い合わせたが「扱ったことが無い」
「見たことが無い」

ググってみたが
商品としては皆無、唯一小波加工で3件ほどヒット
電話するも「ステンレスは固いので金型が痛む。
カラーステンレスは加工出来ない」とつれない返事。
ステンレスは柔らかいはずだが?

インターネット上で解決の糸口が見つからなかったのは初めてでした。
諦めてポリカに決定、準備にかかりました。

ポリカ購入で金物屋に立ち寄った
「以前廃業した〇〇店でステンレス小波板を買った」と告げたら
本気であちらこちら問い合わせてくれました。

加工してくれるところが見つかりました。

価格は0.35mmカラーステンレス有効幅70cm長さ1940で1枚5430円
ポリカの5倍、高価です。

私も歳で次回取り換え時は多分居なくなってると思います
最後の仕事として思い切ってステンレスで注文しました。
カラーステンレス波板
ステンレスの問題点
1・鉄に比べて熱膨張率がおおきい。
2・もやがC鋼でもらい錆の可能性がある。

は最大の問題点。
テックスビス止めは避けて膨張、収縮の吸収できるフックボルトとする。
上下2枚の合わせ目のフックボルトは
2枚貫通でなく1枚は差し込みとする。

はカラーステンレスとすることで錆の防止になる。
十分に錆止め塗装後、防食テープを貼る。

本来塩ビとステンレスの相性は良くない。
紫外線で塩化ビニールが分解すると塩素系物質が生じステンレスを腐食させる。
当初(1985頃)この疑念がありましたが日光が当たらず、
分解の起きにくい黒色であれば多分大丈夫と判断して貼り付けました。
今回点検しましたが結果大正解でした。
錆は全く無く、熱膨張に対しても有効に作用しているようです。

フックボルトはポリカに使用されてきたステンレス製を再利用する。
耐久が悪いパッキンを廃止して傘板の下に4mmのステン平ワッシャーを1枚挟み
直接シリコンシーラントでシールした。

平ワッシャーは適度な隙間を作りシリコン幕を形成する。
仕上げは指で盛り上げるが汚く汚れる。
パッキンを廃止した波板

完成

屋根の勾配は半径20mでステンレスは柔らかく問題なく曲がりました。
(トタン板では無理かも)
ついでに

テラスのポリカも張り替えました

こちらもワンタッチフックの付属パッキンを4mmステンレス製
平ワッシャーに変え、シリコンで直接固定しました。
見た目は汚いが雨漏りは皆無。
パッキンを廃止したポリカ
普通のシリコンシーラントはポリカに悪影響があるそうで
今回はセメダイン8051N(アルコール系)を使用しました。
実際はポリカ表面に耐候処理がされているので普通の物で十分です。
強度はアルコール系の方がありそうだ。

色は対候性のある黒色を使用しました。
汚れが目立つが見る人もいないのでok