2019年5月更新
しだれ桜の幼苗からの育成を記録しました
庭の花と記事が重複する所がありますが、成長の過程がわかるので別に記録しました。
手探りの自己流の仕立て方です。
「桜伐る馬鹿梅伐らぬ馬鹿」
多くの場合放置されているようです。
車中からあちらこちら拝見するのですが
若い木は下枝が強く、背が低く葉が多すぎます。
主幹と枝の太さが同じで風情がありません。
太い枝を切り、後が瘤になっているものがある。
2016年春
ホームセンターで売れ残りで「値下げしました」の看板
コンテナボックスにごちゃ混ぜにされていた、接木1年生、3本のポット苗を
格安購入(1m程度の樹高)
2016→2017年は手入れ無しで放置
たま庵の苗も2年目にずんぐりむっくりな樹姿になってきました。
NO1 八重咲のしだれ、名前無し
NO2 仙台しだれ、八重咲
(NO3 2018年1月に2年生大苗を新規購入、江戸彼岸(一重の紅しだれ)、名前無し
NO4 NO1と同じ品種
2017年
2017 夏の木姿、下枝が太く背が低い。haru
NO1
NO2
NO4
2018年
たま庵希望、目標の幹姿。
完成は4mだが3mで見られるようにしたい。
植木の専門家にお聞きすると若木の枝を抜くと幹が太らないそうです。
4~5年は放置するのが一般的らしい。
たま庵の場合、成長が遅れても風情のある樹形に仕立てたいと思いました。
2018年冬全ての枝を切り取り1本の棒幹にする。
切断時期は厳寒期を過ぎた2月20日頃
太い枝は幹から1~2㎝残して鋸で切断、切り口はそのままで木工ボンドに殺菌剤
トップジンM100倍位(目分量)加え、塗布しました。
新入り、NO3
棒の状態からの新葉 NO2
NO1
NO2
NO3
NO4
3年目の芽だし、側枝は全て剪定して1本も無い、
副幹となる地際の芽を鋭角に立ち上げるように保護する。
2018年6月25日 梅雨明け直前
主幹を誘導して立ち上げる。
芽出し前に垂れる枝を持ち上げると枯れる可能性が高い。
新芽の柔らかいうちに上に引き上げました。
2~3本1束にして固定しました。
無事生育しているようです。
今が一番葉が綺麗です。
これから猛暑になると葉が焼け、落葉もあります。
2019年
2019年2月21日
桜の整枝は落葉直後の12月が良いらしいが
厳寒期に大きな傷跡があると、そこから枯れ込む可能性があるのではないか?
柿などの果樹は、厳寒期を過ぎたころに整枝作業をします。
桜も同じ落葉樹です。
2月はすでに根が動き始めている可能性があります。
樹液が流れるようではだめですが、その様子はありません。
昨年は全ての枝を取り除きましたが問題なかったです。
4本とも、下のほうに枝が密集しています。
1m以下の枝は全て根元から剪定。
つけ根は2㎝以上あるので全てノコギリを使用。
その方がザラザラで木工ボンドが付着しやすい。
その上部は細い枝を残して太い枝を剪定。
細い枝も半分程度に間引きました。
結果として全体の3/4を取り除く。
作業後は木工ボンドに殺菌剤(トップジンM)を少し混ぜ
塗布した。
5月新葉が展開してきました。
枝を多く剪定したので寂しい感じです。
NO3は丈夫で樹冠もしっかりしているが、しだれの性質が強く
傘を閉じた感じ。
形を整えるには他の木とは選定方法が変わる。
他の(八重)は天枝が枯れやすく、上に伸びない。
樹冠が作りにくい。
2018年は全ての新芽を残したが、2019年は1m以下に発生した不定芽は
全て、見つけ次第取り除いている。
2020年
1月15日
今年は暖冬が続きます。
毎年2月に剪定しますが今年は早い目、1月に実施。
毎年写真の方向が異なります、まだ固定できていないので
変わります。
9割以上の枝を剪定した。
幹は早く太らないが幹に対し枝が細くなり将来見栄えが
大きく異なる。
NO2の主幹が枯れて福幹を入れ替えて伸ばした。
主幹は30cm程残っているので芽を萌芽させ副幹にする予定。
さっぱりした、木工ボンドにトップジンを混ぜて塗布した。
芽が順調に出るかわからないが、現時点の到達高さは
NO1,3が3.5m NO2は3m NO3だけ目的達成4m
NO3は江戸彼岸の自然木で一重、丈夫でよく伸びる。