アマビリス( Phalaenopsis amabilis )の変種、ゴールデン スノー栽培記録

ゴールデン スノーの誕生

アマビリス の営利栽培は実生が主にされてきました。
色が白一色で安定しているからです。
最近は組織培養の アマビリス も増えてきました。
原種の2倍体以外に3倍体や4倍体、
交配過程でいろいろ交雑されているようです。
市場でのアマビリスとは純粋遺伝子 Phalaenopsis amabilis
以外に白のミデイ系を含む総称となっています。

親木

枝咲のアマビリス作出が目的で交配を始めました。
母親は小型のタイプで2000年頃の自家実生選抜です。
形の良い苗が得られるのが特徴で使い続けています。
花粉親は台湾の輸入実生株のシブリング・クロス 選抜 です。

特徴

2015年分の開花で黄色いリップが1株だけ現れとりあえず選抜。
(アマビリスのリップはレモンイエローで目立たず奥の赤い筋が目立つ)
この交配は5年続けて播種したが黄リップは現れなかった。
当初この個体に関心が無かったのですが、2年程の栽培で
「不定期咲」が確認できました。
季節に関係なく花芽を付けます。
花茎を切ってやれば夏でも花芽が出るのです。
開花時期調節は花芽の切断で行います。
高温抑制栽培は出来ません。
常に生殖成長しているようで生育が遅れるのが欠点です。
2年以上作り込めば花茎に枝が生じます。

通常の枠からはみ出したこの品種は面白そう、1917年に
兄弟4品種をメリクロン(増殖)委託しました。
増殖後の花が思惑通りであれば種苗登録も。

試作

2019年6月末、初めての試作苗が40本届きました。

苗の増殖は国内唯一の(株)向山蘭園に
委託しています。
海外委託より2倍も委託費は高額ですが
信頼性は他の追従を許さない。

2.5号に鉢上げ

フラスコから直に7.5㎝のポットに水苔で植える。

5ヶ月で花芽出現!

フラスコ出しから5ヶ月、もう80%に花芽が出てきた。
通常のアマビリスは10ヶ月は咲かないはずだ。
極端なのはフラスコから3か月で花芽が出ている。
通常は見つけ次第取るが今回は確認の為、咲かせる。
これだけ花芽が早く着くと、その除去作業の労力も大きい。
先が心配だ。

2020年1月5日
100パーセント花芽が付いた。
隣の同じ日に試作納入された兄弟品種、全く花芽が付いていない。
大きさもその分成長が早い。
本来花芽が成長する前に切除します。
今回は変異を確認するため咲かせることにしました。
今のところ異常な花は無く、安心です。
とってもかわいい花です。

これは量産第1ロット300本
フラスコから出し、3か月で花をつけていた。
困ったものです。