温風加温機の制御盤の故障

〇〇〇社の温風加温機の制御盤の故障が購入後7年で相次いで3台ほぼ同じに故障しました。
胡蝶蘭用温風機制御盤
メーカーは修理できないとの回答。
復旧するにはユニット交換で1台10万円必要とのことでした。
原因を推測すると何か欠陥部品があり容易に修理できないのではないか?

ユニットが高額、メーカーの対応にカチンときて今後の事を考え自作した。
改造後の胡蝶蘭用温風機制御盤
プロテクトリレーと、サーミスタ温度調節器があれば簡単にシーケンス制御ができます。
3台で部品代約10万円で制作、部品手配は別で丸1日、1台制作に必要です。
使い勝手も問題なく運転しています。

胡蝶蘭のガラス温室茶褐色汚れ清掃

胡蝶蘭用のガラス温室が新築後10年を過ぎるころから少しづつ茶褐色に汚れ始めました。
15年には大きく広がり、採光の悪影響を肌で感じるようになり清掃作業を実施しました。

原因は夏の遮熱対策に遮光ネットを取り付けていますが天窓は水性ペイントを吹き付けていました。
これが冬季に完全に剥離されずに残留、ここに細菌が住み着き、下の屋根面に流出、
定着、増殖と広がりました。

調べるといろいろの温室用の洗浄剤が見つかりました。
1缶1.5万円~5万までいろいろで効果を宣伝しています。
多くは酸性物質、高いものは次亜塩素酸ナトリウムを使用しています。
サンプルテストの為少量メーカーに分譲をお願いしましたがなかなか応じてもらえません。
自信が無いのか面倒くさいのか?
購入して使い物にならない場合、処分にも困るので慎重に作業分析をしました。
全て綺麗になると表現したメーカーは無く、「汚れがひどい所はブラッシングしてください」と書いてある。
なんだ汚れが落ちる? わからないと言うことのようだ。
結局薬剤を諦めて高圧洗浄機で洗うことにした。

メリットは有害物質が残ってアルミを腐食させたり内部に漏れ、胡蝶蘭の花を傷つける可能性が無く安全。
有害物資室を排出することが無い。
天候に左右されない。(薬剤には温度とか、洗い流しのタイミングが細かく設定されている)
大型の高圧洗浄機は親せきの養鶏農家で借りられる。

デメリットはガラスを圧力で破損させないか心配。
その心配は無用でした。
扱うのは水だけで屋根面で滑りません、薬剤を散布すると滑って危ないそうです。

洗浄前の部分と洗浄後を比較してください。
洗浄前
矢印は洗浄の足場板 40x15x2700と4000mm(胴縁)で軽量で更に安全で滑らないように制作しました。
足場板

その後も再繁殖による汚れは発生していない。
天窓の遮光ペイントは内部に遮光ネット設置して廃止しました。

胡蝶蘭温室用天窓制御盤修理

設置して18年天窓が自動で開閉しなくなりました。

メーカーに問い合わせるとすでに廃盤商品で修理できないと返事。
プリント基板も廃盤で箱ごと取り換えが必要。
装置そのものは10万円くらいで結構高い。

18年も使うとコンデンサーは寿命と考えられる。
ダメもとでプリント基板のケミコン、フィルムを全て交換してみた。
取り換えたコンデンサー
結果は元気に回復した。
他の消耗する部品は無いのでICが壊れない限り動くだろう。